こんな自分の疑問を解消すべく、気になるETFをピックアップして比較していきます。
今回比較するのはFANG+(に連動するETF)、XLK、QQQです。
- FANG+(NYSE FANG+指数)
- XLK(テクノロジー セレクト セクター SPDR ファンド)
- QQQ(インベスコ QQQ トラスト)
米国株の中でも特にここ5年はハイテク株の上昇が大きく、上記に挙げた3つはS&P500の上昇をはるかに上回っています。
ということで、今回は近年上昇がめざましい上記3つのETFを比較していきます!
構成銘柄を簡単に確認する方法も書きました。
※そこだけ見たい方は以下の目次を開いて「ETFの構成銘柄を一瞬で確認する方法」に進んでください。
それでは早速いってみましょう。
FANG+・XLK・QQQを徹底比較
まずは概要です。3つともNISAで買えます。
比較項目 | iFreeNEXT FANG+ インデックス | XLK | QQQ |
---|---|---|---|
ベンチマーク | NYSE FANG+指数(円ベース) | テクノロジー・セレクト・セクター・インデックス(IXTTR) | Nasadaq100・インデックス(XNDX) |
対象セクター | 情報技術 コミュニケーションサービス 一般消費財サービス | ソフトウェア、コンピュータ・周辺機器、半導体など | ナスダックのうち、非金融の大型株 |
構成銘柄数 | 10 | 69 | 101 |
総経費率 | 0.79% | 0.09% | 0.20% |
分配金 | なし(組み込み) | 0.75% | 0.56% |
トータルリターン5年 | 510.6% | 193.64% | 167.18% |
トータルリターン10年 | -(2018/01/31開始) | 543.32% | 435.94% |
NISA | ○ | ○ | ○ |
※FANG+の投資信託「iFreeNEXT FANG+インデックス」は円ベースなので、冒頭のチャートのドルベースよりもリターンがかなり出ています。
3つともハイテクの大型株を中心に組み入れていますが、過去5年の傾向としては、対象を上位のハイテク大型株にしぼった方がよい成績が出ています。
FANG+の5年リターンがすごいです、、
それでは、それぞれのファンドの組み入れ銘柄を見ていきます。
FANG+ / iFreeNEXT FANG+インデックスの構成銘柄
FANG+の組み入れ銘柄は以下10銘柄です。
10%ずつの均等加重平均で構成されていて、四半期ごとに株価変動による比率変更を修正しています。
組み入れ銘柄 | 基本/入替 | 会社概要 |
---|---|---|
アップル | 基本 | iPhoneやMacなどの電子機器を開発・販売 |
アマゾン・ドット・コム | 基本 | 世界最大のECプラットフォームとクラウドサービスAWSを運営 |
メタ | 基本 | FacebookやInstagramなどのSNSプラットフォームを展開 |
アルファベット | 基本 | Google検索やYouTubeなど、インターネットサービスを運営 |
ネットフリックス | 基本 | 世界最大の動画配信サービスを提供 |
エヌビディア | 入替 | AI・ゲーム用GPUチップの開発・製造 |
マイクロソフト | 基本 | WindowsとOfficeで知られる世界的ソフトウェア企業 |
ブロードコム | 入替 | 半導体・通信機器の設計・開発・製造を行う大手テック企業 |
クラウドストライク・ ホールディングス | 入替 | クラウドベースのサイバーセキュリティソリューションを提供 |
サービスナウ | 入替 | クラウドベースのワークフロー自動化プラットフォーム |
2024年9月の入れ替えでテスラ、スノーフレークが除外され、クラウドストライク・ホールディングス 、サービスナウが新たに加わりました。
<除外>
テスラ
スノーフレーク
<追加>
クラウドストライク・ホールディングス
サービスナウ
FANG+は基本の6銘柄と入替を前提とした4銘柄の計10銘柄で構成されます。
基本と入替はそれぞれ組入れ条件が異なっていて、時価総額や出来高等の条件によって基本の6銘柄も入替可能性はあります。
というわけで、今たまたまGAFAMを中心とする銘柄ですが、ずっとこれらの銘柄というわけではなく、時価総額が大きいハイテク大型株10銘柄によって構成されるETFと考えてよさそうです。
以下、2018年にFang+が設定されて以来のドルベースのチャートです。
「エヌビディアが大きく貢献してそう」と思って10銘柄のチャートを見たらまさにそうでした。
2020年から2022年までの上昇はテスラ、2023年以降の上昇はエヌビディアが大きく貢献してます。
2018年当時は一般的にはまだ注目されていなかったようにも思いますが、テスラとエヌヴィディアは初期から組み入れられていました。
そうなると、今回追加されたクラウドストライク・ホールディングス 、サービスナウにも注目ですね。
XLKの構成銘柄
続いて、XLKの構成銘柄です。
XLKのベンチマークであるテクノロジー・セレクト・セクター・インデックス(IXTTR)は、S&P500指数のテクノロジー・セクターとの連動を目指しています。
FANG+とは異なる時価総額加重平均型なので、時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいです。
以下対象セクターの69銘柄で構成されています。
<対象セクター>
テクノロジーハードウェア、ストレージ、周辺機器、ソフトウェア、通信機器、半導体、半導体装置、IT サービス、電子機器、機器、部品業界の企業
上位10銘柄です。
組み入れ銘柄 | 会社概要 | 比率(%) |
---|---|---|
エヌビディア | AI・ゲーム用GPUチップの開発・製造 | 14.76 |
アップル | iPhoneやMacなどの電子機器を開発・販売 | 13.92 |
マイクロソフト | WindowsとOfficeで知られる世界的ソフトウェア企業 | 12.74 |
ブロードコム | 半導体・通信機器の設計・開発・製造を行う大手テック企業 | 4.55 |
セールスフォース | 企業と顧客を結ぶ顧客関係管理(CRM)システムを提供 | 3.16 |
オラクル | エンタープライズIT環境に対応したソフトウェア・ハードウェア製品とサービスを提供 | 3.13 |
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 半導体・集積回路製品を設計・製造・販売を行う | 2.55 |
シスコシステムズ | ネットワーク製品と関連通信製品の設計・製造・販売・サービスを行う | 2.46 |
アクセンチュア | デジタル機能を備えたプロフェッショナルサービスを世界で提供 | 2.37 |
アドビ | Adobe Creative Cloudなどのデジタルメディア製品を提供 | 2.33 |
こちらも2018年からのチャートを抜き出してみました。
FANG+同様にエヌビディアが大きく貢献しています。
冒頭のチャートの通り、これでもFANG+より上昇率は低いです。
上位10銘柄のチャートはよさそうですが、10位未満の銘柄が約38%を占めていますので、10位未満の59銘柄が足を引っ張ってしまっているようです。
テクノロジーが発展しない未来が考えにくいことと、現状世界中の優秀な人が米国企業に集まっていることを考えると今後も期待できそうなETFです。
ただ正直、今後他の小型銘柄が台頭してきても時価総額加重平均型なので、株価への影響は限定的なこと、他の大型銘柄が台頭してもFANG+に追加されるであろうことから、FANG+を超えることができるのかは疑問です。しかし分散が効いているのでFANG+よりはリスクを抑えられることは間違いないと思います。
QQQの構成銘柄
最後にQQQです。
こちらはナスダックに上場している米国内外の非金融系大企業の時価総額上位100社で構成されています。
上位10社は以下の通りです。
組み入れ銘柄 | 会社概要 | 比率(%) |
---|---|---|
エヌビディア | iAI・ゲーム用GPUチップの開発・製造 | 8.76 |
アップル | iPhoneやMacなどの電子機器を開発・販売 | 8.35 |
マイクロソフト | WindowsとOfficeで知られる世界的ソフトウェア企業 | 7.60 |
ブロードコム | 半導体・通信機器の設計・開発・製造を行う大手テック企業 | 5.32 |
アマゾン・ドット・コム | 世界最大のECプラットフォームとクラウドサービスAWSを運営 | 5.29 |
メタ | FacebookやInstagramなどのSNSプラットフォームを展開 | 4.96 |
テスラ | 高性能完全電気自動車やエネルギー生成貯蔵システムの設計・開発・製造・販売を行う | 3.76 |
コストコ ホールセール | 米国内外で会員制倉庫型店舗やeコマースを運営 | 2.62 |
アルファベット A | Google検索やYouTubeなど、インターネットサービスを運営 | 2.53 |
アルファベット C | Google検索やYouTubeなど、インターネットサービスを運営 | 2.43 |
上位の構成銘柄はFANG+と似てます。
自ずと上位の構成銘柄のチャートもFANG+と似ています。
ただ、冒頭のチャートの通りこれでもFANG+、XLKより上昇率は低いです。
上位10銘柄チャートはよさそうですが、10位未満の銘柄が約48%を占めているので、10位未満の90銘柄が足を引っ張ってしまっています。この構成から、FANG+、XLKの株価上昇は超えられなさそうですが、分散が効いているので、比較的リスクは抑えられます。
以上、3つのETFの構成銘柄でした。
こうやって見てくると、やはり特定のハイテク大型株が市場をけん引しています。
利益を上げた分を事業に先行投資して数年後にまた結果を出すという好循環は今後も続いていくでしょうから、「まだ業績上がるの?」と思いつつ、停滞の可能性を考えることも難しいです。
しかもこれだけ株価が上がっているエヌビディアのPERは11月8日時点で69.2倍で、なんと過去5年平均の84.2倍より低いです。
つまり、なかなかバブルとも言い難い状況です。
そして、この記事を更新している11月12日時点ではグロースが上がってきています。
S&P500やナスダックよりもラッセル2000の上昇が明らかです。
向こう1、2年は金利が高くて上がれなかった小型株が上昇してく可能性もありますね。
いろいろなETFを頭に入れておくとより楽しめそうです!
ETFの構成銘柄を一瞬で確認する方法
最後に、ETFの構成銘柄を簡単に確認する方法を紹介します。
色々な証券会社のサイト等を使ってきましたが、この方法が最も簡単でした。
一瞬って大袈裟と思うかもしれないですが、以下の方法試してみて欲しいです。
PCの方
moomoo証券のアプリで確認できます。
アプリを持っていない方は口座開設をしなくてもダウンロードだけで使えます。
moomoo証券ダウンロード >> moomoo証券
- 検索窓に調べたいETFのティッカーコード(XLK、QQQなど)を入力、選択します
- 続いて画面右上の「分析」をタップ
- その下の「構成」をタップ ➡ これでETFのトップ10銘柄が表示されます。
- さらに、詳細情報のマークをタップします ➡ すると、全ての構成銘柄が出てきます!
しかも、1度ここまで表示させれば、検索窓で次のETFを入力すると、今度は①~⑤の手順をしなくても1発で表示されます。ここまで出来るアプリは他に知りません。
スマホの方
moomoo証券のアプリで確認できます。
アプリを持っていない方は口座開設をしなくてもダウンロードだけで使えます。
moomoo証券ダウンロード >> moomoo証券
スマホ操作画面は以下の通り。
検索窓に調べたいETFのティッカーコード(XLK、QQQなど)を入力、選択します。
続いて、「ETF概要」をタップし、少し下にスクロールします。
するとトップ10銘柄がでてきます。
全ての銘柄を確認したい場合は「詳細をタップします。
すると全ての構成銘柄が出てきます!
こんな感じでとても簡単です。
しかもこれくらいは序の口で他にももっと優れた機能が沢山あります。moomoo証券の公式サイトはこちら >> moomoo証券
⇓ 以下の記事で機能を紹介しています ⇓
米国株の情報収集はこれ。米国株投資に役立つツールを5つ紹介します
以上、ETFの構成銘柄を一瞬で確認する方法でした。
そして、最後におまけでAI(claude)で簡単に情報収集してみました!
【おまけ】AIに人工知能を活用した新しい技術を聞いてみた
ここまでは上昇してきた銘柄米国個別株、ETFを見てきましたが、「今後はどうなのか?」のヒントを得るために、今後発展していきそうな分野として、人工知能を活用した新しい技術をAIに聞いてみました!
主要AIチャットツールの1つであるclaudeに人工知能を活用した新しい技術を聞いてみました。
人工知能を活用した新しい技術を5教えてください。
以下の構成で作成して、革新の規模が大きい順に並べてください。
1.分野
2.革新的なサービスや製品
3.理由
4.革新の規模
回答は以下の通りです。
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AI技術の革新的な応用について、インパクトの大きい順に説明いたします:
- 医療診断
- サービス:AI診断支援システム(例:IBM Watson for Health)
- 理由:画像診断の精度向上、早期発見率の上昇、診断時間の短縮化を実現
- 革新規模:5/5(人命に関わる直接的な影響、医療コストの大幅削減)
- 自動運転
- サービス:完全自動運転車(Tesla FSD, Waymo)
- 理由:交通事故の削減、移動の効率化、高齢者の移動支援
- 革新規模:5/5(運輸産業の変革、都市計画への影響大)
- 創薬
- サービス:AIによる新薬開発支援(DeepMind's AlphaFold)
- 理由:開発期間の短縮、成功率の向上、コスト削減
- 革新規模:5/5(新薬開発の加速化、医療への多大な貢献)
- 気候変動対策
- サービス:AI気象予測・環境モニタリング
- 理由:より正確な気象予測、災害予防、エネルギー最適化
- 革新規模:4/5(環境保護への貢献、災害対策の向上)
- 教育
- サービス:パーソナライズド学習プラットフォーム
- 理由:個別最適化された学習体験、リアルタイムフィードバック
- 革新規模:4/5(教育の質的向上、学習効率の改善)
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この回答みて、やっぱりAIすごいと思いました。
自分で調べてた狙えそうな分野が一発で出てきました💦
個人的には医療×AIに注目していて、ちょうど仕込んでいるところです。
インターネット上にある莫大な量の情報から導き出されていると考えると、かなり使えそうな情報ですよね。毎月AIに同じ質問をし続けたら、変化に気づけそうな気がします。
以上、おまけでした!
最後までお読みいただきありがとうございました。