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立ち止まって考える…投資で一番大事なリスク管理

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とても大事だけれど、とてもつまらない、リスク管理について書きます。

<リスク管理をしていないとこうなる損失ループ例>

①投資はじめた!少額で取引、結構勝てるかも!
   ⇓
②ロット増やした途端、大損((+_+))
   ⇓
③取り戻すためにロットは増やしたまま、まあまあ勝てるかも!
   ⇓
④桁違いの大損((+_+))
   ⇓
⑤リスクとり過ぎかも!?リスク管理のルール作った!
   ⇓
⑥え、いい感じかも、もう大丈夫!
   ⇓
⑦1か月後、欲が出てルール破ってしまい桁違いの大損((+_+))

グサっときますね。
自分もこのループは経験しましたし、SNSでもよくみるFXではあるあるの失敗例なのかなと思います。

コツコツ増やしてても、たった一回の大損失でこれまで増えたり仕事で稼いだ資金がふっとんだりします。レバレッジをかけて行うことが多いFXはなおさらです。絶望ですよね😹

そんな大損失が二度と起こらないために、そもそも大損失を経験しないために、リスク管理、投資において一番大事だと思ってます。

今回は、自戒の意味も込めて、大損失を防ぐためにできることを順番に書いていきます。
FXを例にしていますが、考え方は投資全般にも当てはまると思います。

「してはいけないこと」を認識する

手順1 損失を重ねてしまう原因はなにか?

まずはこれまでの取引を振り返って、損失が拡大する時、自分の中にある原因は何か?を考えます。例えば以下の原因が考えられます。

1.リスクを計算できていない
⇒この取引したらどのくらい損する可能性があるのか?何回損したら資金が無くなるのか?を計算していない。

2.気持ちの高ぶりで余計な取引をしてしまう
⇒「損をしてしまったから取り戻したい!」「利益出た!取引うまくなったかも!もっと取引数を増やしたい!」この2種類の興奮によってしっかり戦略を立てないで取引してしまう。

3.少しうまくいったからロットを増やした
⇒利益がでていると、自分が取引がうまくなったと思い、すぐにロットを増やした途端、大損をする。

4.損切ができない
⇒損失を認められず、保有し続けて損失が拡大する。

原因が分かれば対応できます。自分がいつもと違う心境になってしまった時、すぐに浮かんでくるくらいにこれらを頭に入れておきます。無駄な取引を思いとどまる為にとても大事です。まずは、「してはいけないこと」をしっかりと認識します。

リスク管理のルールを作ろう

手順2 損切り、撤退のルールを決める

「してはいけないこと」をしないためにルールを決めます。「〇%マイナスになったら必ず切る」この決意が重要です。損切り・撤退のルールを決めて守ることができれば、損失を重ねる原因を無くせます。

私は損切できない方なので、注文時に必ず損切設定してます。損切設定しないと注文してはいけないというルールを決めてます。絶対決めた通りに損切しなければならない、ということを前提に損切ラインを決めます。

<例>
①エントリーごとのルール 
・損失許容額は最大1%まで!⇒10万円で始めるなら1円エントリーで損するのは1000円まで。これを守ればロットはすぐに増やせるはずはない。

②株・FX戦略ごとルール 
・損失(含み損込)許容額は最大15%まで!⇒これまでやってきた戦略で利益がでなくなった時、、-15%を割ってしまったら撤退または損切り。

ルールを決めた後、損切が確実にできるようになるまでは、エントリー・決済の記録をとります。損切りは訓練ですね、、、

手順3 資産の配分ルールを決める

前の項で個別の損切り・撤退のルールを決めましたが、ここではもう少し大きな視点で、投資全体の資金について書いていきます。

ここまでFXの例を中心に書いてきましたが、FXはレバレッジをきかせて取引することが多い為、投資全体の中ではかなりリスクが高い部類です。そのFXに投資資金を集中させてしまうと、おのずと資産を失うリスクは高いということになります。

それではリスクが低めのインデックスの投資信託はどうでしょう。長期投資をしていれば少しずつ増えていくイメージですが、それでもリーマンショックのような大暴落っていつかは必ず起こります。そうすると、そこに資金を集中してしまうのも、なかなか安全とはいいがたいです。

そこで、リスク回避のために行うのが投資先の分散です。株、為替、債券等の異なる資産を保有していることによって、不測の事態が起こっても、資金が大きく減るということを防ぐことができます。

この配分を自分なりに整理し、目標やルールを決めていくことがリスク管理に役立ちます。因みにこの資産配分のことをアセットアロケーションといい、ポートフォリオを組む際に重要な考え方になりますが、今回はあくまでも自分なりに配分を整理し、認識することが目的なので、資産の分け方に関しては触れません。

以下、現時点私の投資資金全体の配分イメージ、目標にしている配分イメージです。

コア:安定的な運用をめざす   サテライト:リスクをとって高いリターンをめざす

今回改めて自分の配分を整理してみました。サテライトが少し多いと感じていたので、今サテライトで増えた分をすべてコアへ回して、コアを7割にしていっているところです。サテライト多めではありますが、分散投資していたことによって、実際に今回の中東情勢悪化の際は、

債券 ゴールド FX インデックス ※株は情勢悪化前に売却

のような感じで、継続的に上がっていたゴールドの上昇で、インデックスのマイナス以上に利益がでていたため、ノーダメージでした。こんな感じで投資資産全体のリスク管理も重要になってきます。

資産配分に正解はありませんが、一般的には長期投資のコア8割、サテライト2割くらいが目安と言われています。配分は、以下のように、リスク、リターン、撤退目安(入れている数字はテキトーです)を考えながら表を作ることで、自分なりに論理だてて考えられます。

コア・サテライト投資先リスク評価リターン評価撤退配分%
コアインデックス34しない40
コア債券22しない10
コアゴールド13しない20
サテライトCFD55-15%5
サテライト株式(現物)44-15%10
サテライトFX自動売買44-15%10
サテライトスワップポイント投資
FX裁量
44-15%5

項目は追加したほうがいいもの、なくてよいもの、あると思いますが、このような表を作っておくこと自体、メリットは多いです。

例えばサテライトで-15%の損をしてしまっても、コアで着実に増えていて、全体としてはプラスであることが確認できるとメンタルが落ち着くこともあります。

また、撤退条件を明記しておくと「ルールだから」と思えて撤退しやすいです。ルール通りに動いているんだから大丈夫!という意識が強くなるからです。さらに、一つ一つの取引も客観的にみられるようになります。

慣れてきたら、さらに投資先をもっと細かく分類(日本株、米国株、ゴールド現物、ETFとか、、)して、定期的にリスクリターン評価して配分を調整していきます。というのも、投資を始めた時と、一年後、考えが大きく変わっていることが多いからです。

私はさらに撤退ルールをもう少し細かく設定してたり、それぞれの投資タイミングを考えておきます。

例えば、

・インデックスは10%下落する毎に○○円ずつ追加投資する
・FXは中銀が○○の声明だしたら追加購入
・A株は-10%で損切、+15%で益出し、B株は-7%で損切、+20%で益出し

とかです。こんな感じで自分だけの管理表を作ります。

その戦略で上長承認を得られるか?

ルールを決めたとしても、相場、メンタルの状況によって焦ってエントリーしたくなってしまうことがあると思います。そういった時は仮に会社員だとして、「そのエントリーを上長にプレゼンして承認がおりるか?」を考えてみます。

そうすればなんとなくエントリーなんて絶対できないはずです。また、それほど一つ一つのエントリーを大事に考えていけば資産は積みあがっていくはずだと思っています。

手順4 決めたルールを守る

自分で決めたルールを守る。これが一番難しいですよね。でも、わざわざ時間をかけてリスク管理を考えて、客観的に、論理的思考で決めたルールなので、実行するときにどんな心境であろうが、その「ルールに従うのがベストであることは間違いない」と思って守るようにしています。

以上が今自分で行っているリスク管理方法です。自分に言い聞かせてる部分が多いですね。笑

といっても頭から抜け落ちる時も多々あり、反省する日々ですが😓

「こうやってリスク管理する方法もあるんだ~」くらいに参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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