前回記事で、どういう考えで金投資をしているのか、を書きました。
今回は何を買うのか?を書いていきます。
保有方法とメリットデメリット
金の保有方法は主に金貨や金地金の現物購入、投資信託、ETF、純金積立、金の先物取引やCFDがあります。まずそれぞれメリットデメリットをみていきます。
保有方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
金貨や金地金の現物購入 | ・換金性が高い | ・保管に費用がかかる ・盗難・紛失のリスクがある ・購入、売却時に手数料がかかる |
投資信託 | ・少額から投資できる ・自動積立ができる | ・信託報酬などの手数料がかかる |
ETF | ・少額から投資できる ・投資信託よりも手数料が安い傾向がある ・リアルタイムで売買できる | ・すべての証券会社で取り扱っているわけではない |
純金積立 | ・少額から投資できる ・自動積立ができる | ・取扱い機関が限られる |
金の先物取引、CFD | ・少ない資金で大きな取引ができる ・売りからでも取引を始められる | ・リスクが大きい |
私の場合はデメリットが許容できるという理由で投資信託にしています。
ETFではない理由は他の長期投資分と一緒に投資信託で買うとわかりやすいと思っただけで意味はないです。
基本的に円で買うならば投資信託かETF、ドルならばETFのみになると思います。間違っていたら申し訳ないです、私はドルで投資信託を買えるというのは聞いたことなしです😥
おそらくこれから金投資を考える方は、円で投資信託かETFを検討する場合が多いのではないか、と思いますので、その視点で書いていきます。
ドル建てか円建てか
購入する際にドル建て(又は為替ヘッジあり)にするか、円建てにするか、ここが一番悩むところかと思います。
金は基本的にドルで取引されているため、ドル以外の通貨で売買する場合は為替の影響があります。特に今は円安なので、円でコモディティや他国の株を購入するのを躊躇してしまうこともあると思います。
ドルの余裕資金がある場合は悩まずドル建てですかね。その場合はここ飛ばしてください!
以下、10年前と今年3月末時点の金、S&P500、日経平均の価格をそれぞれドル建てと円建てで記載しました。
<ドル建て>
指数 | 金(XAU/USD) | S&P500 | 日経平均 |
---|---|---|---|
2014/3/31終値 | 1,284.25 | 1,872.30 | 143.98 |
2024/3/31終値 | 2,232.38 | 5,254.40 | 266.74 |
過去10年の価格変動 | 174% | 281% | 185% ※3 |
<円建て>
指数 | 金(XAU/USD) | S&P500 | 日経平均 |
---|---|---|---|
2014/3/31終値 | 132560 | 193259 | 14,827.83 |
2024/3/31終値 | 337870 | 795043 | 40,369.44 |
過去10年の価格変動 | 255% ※2 | 411% ※1 | 272% |
※1.10年前は1ドル約103円、今年3月末時点は1ドル約151円なので、
10年前に円でs&p500を購入していたら一番リターンが大きいです。
※2.金に関しても円で購入していた方がリターンはいいです。
※3.逆に日経平均をドルで買っていたら円で買うよりもリターンが小さいです。
それぞれリターンがかなり違います。
これを見ると円建てを買いたくなりますが、今は円安が進行しているものの今後為替がどうなると予想するかですかねー。今かなり難しいですよね。。
私は冒頭で書いた通り、金は円建ての投資信託を買っていますが、今後購入するならばドル建てを買って円建てと同じ割合にしようと思います。
結論は3パターン
結局は為替の影響をどう考えるかということなのになるのですが、これは金に限らず米国株を購入する際にも言えることですが、予め自分の考えをまとめておくと投資しやすいのかなと思っています。
私の場合は現時点での為替相場が続く(変化しない)と考えて、為替の影響を考えないことにしています。というのも昨年ドルの余裕資金がなかった時に為替を気にして米国株購入のタイミングを逃してしまったことがありました🥲
その機会損失って積み重なるとかなり大きいんですよね。特にここ数年の金と米国株の上昇をみると、仮にここ数年為替差を気にして全く投資できていなかったとしたら、その機会損失はとても大きかったはずです。このことを改めて考えた時に為替は見るのをやめようと決めました。
というわけで、結論は以下3パターンで投資先をあげてみました。
パターン1 為替の影響を受けたくない又は今後円高になると、思っている場合(ドルの余裕資金あり)
ETF。
例えば、以下商品などがあります。
・SPDR®ゴールド・シェア(GLD)
・iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
・SPDR® ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)
パターン2 為替の影響を受けたくない又は今後円高になると思っている場合(ドルの余裕資金なし)
投資信託の為替ヘッジあり。
例えば、以下商品などがあります。
・ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
・ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)
パターン3 今後今より円安になると思っているから為替差益も狙いたい場合
投資信託の為替ヘッジなし。
例えば、以下商品などがあります。
・三菱UFJ 純金ファンド
・ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
・ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
それぞれいくつかあげましたが、リターンの違いはあまりないと思いますし、今回私が使わせていただいている松井証券さんで購入できる商品を記載していますが、ほかの証券会社さんにも別の金の商品もあると思います。
以上、ここまで長々と読んでいただいてありがとうございました。
金の概要だけでもつかんでいただけていたら幸いです。
前回記事はこちら↓ 続きを見る
【金投資①】上昇続く金価格、金のメリットデメリット